働く母のすすめ

You are stronger than you think.

息子の休息・2

息子は結局、1日学校を休んだ後、今まで通りに学校に通っている。
私も小学校の頃、何度も体温計を腋窩や舌下に入れてみたり、教師や親に"なんか喉が腫れているみたい...。"と言ってみたりして、明確に行きたくない理由はないのだけれど、あわよくば学校を休もうとしていた子どもだったので、息子の気持ちは全くわからないものではない。

息子のお休みの理由については、学校、学童、職場などで、特に隠すことなくありのまま話をしている。再び休む可能性があることを予め周囲に知らせておくことで、息子も親である私もサポートを受けやすくなる可能性があると考えているからだ。けれど、今回、職場でお休みの理由を話した時に(基本的には私の考えを理解していただいた上で)同僚から「学校は理不尽なことや、自分と合わないことを我慢して合わせていく練習の場でもある」と言うようなことを言われ、少し驚いた。暗に「そんな理由で、学校を休ませるのか?」と言う批判的な意見を伝えたかったのだと思うけれど、こういう考え方もまだ根強くあるんだなと思った。

親であることに過信はしたくないけれど、親だからわかることもあって、今の息子に必要なのは、そういう根性論的なやり方ではないように思う。息子は、どちらかというときちっとやりたいあまりにガス抜きが下手なタイプで、例えば、息子の毎日の学校の準備は入学したての頃から、ほとんどチェックしたことがないけれど忘れ物はほぼしたことがないし、帰宅すると忘れずに連絡帳とやり終えた宿題を私に提出して確認を促す。"今週中"に提出すればいいものは、週明けで荷物が多くても、月曜日に持って行きたがるし、私が記入し忘れているプリントなども目ざとく「これ、"アンケート"って書いてあるけど、学校に提出するやつじゃないの?」などと見つけて提出を促したりする。常日頃「忘れ物をしても、先生やおともだちに借りることもできるから大丈夫だよ。」などと説明したりはするけれど、だからといってすぐにどうにかなるわけではなく、とにかく学校に対して気が張っていると感じることが多い。多分、息子には、自分を社会に合わせる練習よりも、自分のペースで社会と付き合ってもいいんだと思えるように練習する必要があるんじゃないかと思っている。

息子の休息にとても理解を示してくれた学童の指導員さんは、自身の子育て経験も踏まえた上で「大人にだって、なんか休みたいなぁって日があるし、子どもにもそんな日があってもいい。私は、そういう日を子どもの”有給休暇”と思っているから、必要ならば時々休んでガス抜きしたらいいですよ。」と言った。

大人も子どもも、必要に応じて休める社会であってほしいと思う。