働く母のすすめ

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最近考えていること。その5


最近考えていること。その1 - 働く母のすすめ
最近考えていること。その2 - 働く母のすすめ
最近考えていること。その3 - 働く母のすすめ
最近考えていること。その4 - 働く母のすすめ


最後に書いてみたかったことは、子どもの発達にまつわる話。

 

以前にも少し書いたけれど、息子の保育園時代のクラスには発達にトラブルを抱えていると思われるおともだちが2割程度いた。これでは保育園側も大変だろうと思ったし、実際、息子も何もしてない(と息子と周囲にいたおともだちが言っている)けれど、叩かれたり、石を投げられたりということが度々あったし、結果として大人しくトラブルを起こしにくい子たちの普段のケアが後回しになっていると感じているという話を複数の保護者から聞くことがあったので、個人懇談会で園長先生に立ち会いをお願いして話をした。園長先生が"これからの保育は子育てだけでなく、親育ても課題"というようなお話をされたのがとても印象的で、端的に言えば、保育園側としては該当する保護者に対して出来る限りのアクションをしているけれど、保護者側から専門機関へのアクションに繋げられてはいないというお話だった。

 

実際に保育園からアクションがあった保護者から何度か相談を受けたので、その度に専門機関に繋げられるように色んな角度から話をしてみた。けれど、相手が自分の子どもと息子の比較をし始めたりしてややこしくなるので、同級生の保護者という立場から話をするのには限界があった。背景には間違ったand/or不十分な知識と不安があるように見受けられた。

 

先日、多因子疾患という意味においては、ある種の生活習慣病と、夫の保有するような精神的なトラブルは同じようなものではないか、という話を夫にしたら、そんなことはないと即答された。精神的なトラブルの方が大変と言うのだけれど、生活習慣病だって気だるさなどの辛い症状が続くこともあるし、死に繋がることもある。人は自分の身近にある疾患が”1番”大変と思いがちだし、発達のトラブルも含め精神科関連の疾患には不必要にnegativeなイメージが付き纏うこともあり、結果として精神/発達のトラブルは正しく受け入れるのが難しいのだと思う。私自身は精神科を受診することに全く抵抗がないのだけれど、父が事故で精神症状を呈したので精神科に転院させた時は、わざわざ父の兄嫁(本家筋)から”親戚の中に”父の精神科入院に反対してる人がいるというクレームが来たし、本人の希望で夫が発達障害外来を受診した時には、病院から生育環境調査のために連絡を受けた夫の母や姉妹から「うちの子(兄弟)が、発達障害なわけはない!」というクレームが来た。”間違ったand/or不十分な知識と不安”というのは婉曲表現で、ぶっちゃけていえば、疾患に対する理解力不足と偏見の影響で、正しい情報を受けとれないということだと思う。(理解力不足も偏見も本人の責任だけの問題ではないので、責められるべきことではないけれど、勉強することはどんな局面でも大切)精神/発達のトラブルを受け入れられない人も、受け入れ過ぎている人も根本は同じではないかと思う。

 

先入観も選択権も介入もなく、ある意味平等に保有することになった遺伝子のバリエーションの組み合わせによってたまたま持ち得た自分の”個性”を、100%満足し続けて生きていける人は恐らくほとんどいなくて、多かれ少なかれ、診断がついてもつかなくても、試行錯誤しながら自分に合った生き方を見つけることになるのだと思う。他人と比較する必要は全くなくて、持ち得た”個性”に合わせて、出来る範囲のことを出来るようにやり、不足する部分があるのなら物や他人と補い合って生きてゆければ十分だと思う。全ての人が''個性”に合ったサポートが必要だし、そうしたサポートを受けられることが理想だと考えている。

 

”個性”に合わない世界で生きていくのは本当に大変なことで、自分自身や周りの人がその”個性”とどう接していくかについて、考えて確かめてゆく過程を、少しでも早く始めてほしい。間違った理解から悩んだり不安に思ったりする時間を出来る限り少なくして、”個性”に合う環境を見出だしてほしい。 

 

不安でネットを彷徨う保護者に届いてほしい。今の自分の状況を「特別」にしてしまってる原因はネット中ではなくて、保護者自身の中にあって、自分自身の”個性”と1番長く近く関わる子どものために、一日も早く専門機関を尋ねてほしいと切に願っている。