働く母のすすめ

You are stronger than you think.

与える育児、拾う育児。

半年以上前のことだったと思う。
年長になって、就学を意識し始めたこともあり、息子に「どんな小学生になりたい?」と聞いたら「テストで100点取る小学生!」と元気よく即答した。我が家は就学を目前に控えた今でも、息子に対して積極的に読み書きを教えたことはないし、テストというシステムについて説明したこともないので、きっと保育園の兄姉のいるおともだちの影響だな?と思って、笑いを噛み殺しながら「へえ、そうなんだ。すごいね。」と言ったら、ものすごい得意げな顔で「すごいでしょ。」と言ったので、思わず噴き出してしまった。笑う私を見て、また息子も笑った。


最近。卒園式や入学式の話が、息子にとっても現実的になってきたので、もう一度息子に「どんな小学生になりたい?」と聞いてみたら「テストで100点取る小学生。あ、やっぱりテストでいい点を取る小学生...かな?」と言う。何点からが”いい点”なのかを聞いてみると、息子にとっては、どうやら80点以上が”いい点”ということらしかった。そして、今度はものすごく神妙な顔で私を見つめたかと思うと「あのね。最初のうちは100点取れると思うんだ。でも段々難しくなっていくからね?100点取るのが難しくなっていくと思う。」と言ったので、保育園児の情報交換、面白すぎるやろ!とまたもや必死に笑いを噛み殺すことになった。

折角だったので、息子と勉強の話をすることにした。「テストはどれだけ理解しているかを試すためのものなので、100点を取るのはすごいことだけど、母ちゃんは、100点が取れなくても勉強(←伝わりやすさを考え、学問の意で使用)はおもしろいなあって思えることを大切にしてほしい。」というと、息子は珍しくふざけることなく、じっと私を見つめたまま聞いていた。”いい点”が取れないと勉強がおもしろくないって感じてしまうことがあるかもしれないけれど、テストの点とは関係なく勉強は本当はすごくおもしろいことだし、母ちゃんも勉強がおもしろいなあって思うから、大人になってからもたくさん勉強するお仕事をしているし、勉強をすると、今どうしてかな?何でかな?って思っていることの理由が理解できたりもして、世の中ってすごいなあって感動するんだよね。というようなことどばばばっと話すと、なるほどと思ったのか「なんでゲボは、いつもああいうニオイがするの?」「どうしておともだちはみんなインフルエンザで保育園を休んだのに、息子ちゃんはインフルエンザにならなかったの?」(先日息子のクラスの2/3が立て続けにインフルエンザになった)とか、お風呂で始まったなぜなぜ問答が、歯磨きしてお布団で眠ってしまうまで休むことなく続いた。


少し前のことだけれど、息子の保育園で最後の懇談会が開かれた。子どもたちの成長や性格に合わせた細かな保育目標を設定して、その成果を報告してくれる保育士さんたちの視点は本当に勉強になることが多い。おともだちとの関係について。その中で自分の意見をきちんと主張することについて。みんなと一緒に意見を出し合って何かを成し遂げる経験について等々。こうして保育園で得られた成長は、簡単に身につくものではないので、園外での生活の中でも反芻することで、より確かなものにしていく必要があると感じている。保育園で、そして恐らく小学校でもこうやってたくさん与えられてくる息子に必要なのは、家庭でもさらに何かを与えることではなく、園や学校での貴重な経験にきちんと耳を傾けて拾ってあげられる親との関係性なのではないかと思う。そうした関係性は単なる信頼関係だけでなく、自己肯定感に繋がっていくのかもしれない。

そうしてまた今日も、息子とたくさんのお話をする。