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働く母のすすめ

You are stronger than you think.

徒労感の吐露と老母が問う労。

共働きを選択する理由のひとつは、どちらかが会社または自分の都合で、働けなくなることに対するリスクヘッジだ思っている。

我が家の場合、夫が一度バランスを崩して転職をしているし、今も再びバランスを崩してうまく働けない状態に陥っているのだけれど、こうした時には、自分が働いているということが精神的な負荷を少し軽くする。バランスを崩している最中に重大な決断をしてはいけないというのは鉄則なので「そうね。あなたずっと、陶芸家になりたいって言ってたもんね。今からでも遅くないわ!頑張って!」とかいうことは決してないのだけれど、夫に対しては、何があっても会社を辞めないでほしいとか、出世してほしいとか、もっとたくさん稼いでほしいとかは、結婚して10数年間、一度も思ったことも言ったこともない。予てから、人生の多くの時間、ともすれば家族と過ごすよりも多くの時間を仕事に費やすことになるわけなので、自分の時間や自分の思いの多くをそこにつぎ込んでもよいと思えるような仕事をしてください。と話している。

けれどそんな話は理想論みたいなところもあって。
日々の泥臭い生活において、そんな理想論だけを食べて生きていくわけにはいかなかったりもする。片輪走行で仕事をやってパワハラ上司に圧迫かけられながら、家事をやって育児をやって、義実家にイラっとして、義実家にイラっとして、義実家にイラっとしていると、いつもに輪をかけてストレスフルになったりする。そしてそんな状態のところに、今回初めて夫がバランスを崩していることを知った義実家が「もう出世は無理やな。」とか「星回りが悪いんだ。」とか言う言葉の爆弾を放り入れてきたり、自分たちの感情の波立ちを平坦にすることだけを考えた行動をとったりするので、私の怒りの点数シールが集まっちゃったら、あなた方の頭の中もアノお皿みたいに真っ白になっちゃいますけど、いいんですか?って思ったりします。春だけに。


今、一番大変なのは、間違いなく夫で、だからこそ夫のことを理解できない義実家に腹が立つし、私が頑張るしかないと思って頑張っているんだけど、いや待てよ、私の言動自体が夫に対してストレスを与えることになっちゃってるよね?とか自省したりもして、もう陶芸家だったら「こういうことじゃないんだ!」とか言って、白いお皿、ばーーん!って割っちゃって、春のばーん!祭りを開催しちゃうところなんだけど、そんな時、心配をかけている実家の母から、私の近況報告のメールに対する返事が来た。

お友達と近場に日帰り旅行に行った話だとか、近所の人にもらった金柑でジャムを作った話だとか、いつもの何気ない長文のメールの最後には、私に対して「がんばってるんだね」という意味の労いの言葉が書かれていた。熱を帯びた目頭を押さえながら、職場のトイレに駆け込んだ。

大変なのは私でも、私だけでもない。でもやっぱり。私だって、本当のところは誰かに頑張ってるねって言ってもらいたかったんです。