働く母のすすめ

You are stronger than you think.

笑う一年

年末。出勤予定だった日が急に休みになったので、日帰りで実家に行った。

相変わらず陽気な母から、最近起きたちょっと信じられない出来事を聞いて、夫と二人で大爆笑した。涙が出ておなかが痛くなるほどに笑える話だったのだけれど、ひとしきり笑ってから、こんなに笑ったのは久しぶりだと思った。

笑うことって大切だと思う。

私は元々、西の方の生まれで、学生時代には関西に住んでいたこともあり、小さい頃から身近に笑いがあった。土曜日は、半日で学校が終わると急いで新喜劇を見に帰ったし、日曜日や祝日の昼下がりにある漫才番組が大好きだった。就職して東の方に行った時も、数少ない西の番組の一部を録画して見ていたし、年末年始の帰省時に漫才を見るとほっとした。すぐそこに、意識せずとも笑いがあることは、私の心を和ませる。


数ヶ月前くらいから。知り合いの女性に、彼女の夫から精神的DVのようなものを受けているという相談をされるようになった。私は彼女とも彼女の夫とも面識があるのだけれど、私が知る10年以上前の彼は、もう少し笑顔と気さくさがあったし、彼女が知る20年以上前の彼は、優しく面倒見のよい人だったという。私は今の彼のことを少しも尊敬していないし、心底ひどい人だと思っているけれど、もしかすると、彼は少しずつプレッシャーに押しつぶされ、笑う時間を失くしてしまったまま今の状態に至ったのかもしれないと思うことがある。今の私が、笑う時間を少しずつ失いつつあるのではないかと感じているように。

子育てをしながら働いていると、日々の生活に追われ、それらがただただ、こなさなければならないタスクとなってしまっていることがある。⚪︎時までに息子にご飯を食べさせなければ。×時までにお風呂にいれて寝かしつけなければ。息子が寝た後は、明日のご飯の準備と家事と今日終わらなかった仕事を片付けなければいけない。けれど、疲れて息子と一緒に寝落ちしてしまい、終わらないタスクがどんどん積み重なっていく。重責感。効率的にこなすことが最優先になってしまい、笑う余裕を失ってしまう日々が続くと、家庭内の人間関係もギスギスとしてしまう。

時々危うくなりそうな私の雰囲気を察知しているのか、ただ単に親の趣味に影響されたのか。息子は、芸人さんがテレビに出てくると遊びの手を止め、彼ら/彼女らのネタ完コピして私たちを笑わせる。息子がいてくれることで、私は辛うじて、笑うことを忘れずにいられるのではないかと思ったりする。

お正月。繰り返しテレビから流れる漫才に、穏やかな思いを取り戻しながら。今年は、自ら笑いを忘れないように。自ら笑いの源になれるように生きようと思った。手遅れにならないように。