働く母のすすめ

You are stronger than you think.

型破りに育てていこうぜ。

私の母は、本をよく読む人です。

思い返せば。私が物心ついた時から今までずっと、母は常に何かしら本を読んでいて、家のあちこちに母の読みかけの本がおいてあります。母が読む本は99%以上が小説。その時々で母の中で流行りの作家さんがいて、ハマりだすとその作家さんの本をひたすら読み漁る。彼女は並行読みタイプなので、寝室、キッチン、リビング等にそれぞれ読みかけの本を置いて、同時期に複数のストーリーを楽しんでいる。私は1冊の本の世界にどっぷり浸かりたいタイプなので、並行読みをすることが理解できないのだけれど、彼女曰く「どの本も今読みたいから。」ということらしい。

母からも父からも。「本を読みなさい」と言われたり、本を読むことを勧められたという記憶はない。小さい頃、家に絵本がたくさんあったわけでもないし、読み聞かせをしてもらっていた記憶もない。近くに図書館もなかったので、時々市の図書館が車に本を積んでやってくる「自動車文庫」で母が自分の読みたい本を借りるのについていき、適当な本や紙芝居を少し借りるくらいだった。そんな時も母は私に「何か借りる?」と聞くだけで、〜の本を読んだら?などというアドバイスはしなかった。借りて帰っても誰かが読んでくれるわけでもないので、1人で本を読み、観客のいないリビングで1人紙芝居をした。読まないでそのまま本を返すこともあった。

そんな幼少期だったけど、それでも私は、自然と本を読むようになっていった。母親が本を読むのを見ていたから、本を読むようになったんじゃないかと思うかもしれないけど必ずしもそうではないと思う。例えば、同じ環境で育った姉は読書をあまりしない子だった。


昨今は子育てに、読み聞かせがいい。とか言われていて、保健所の健診で絵本が配られたり、どこへ行っても絵本の読み聞かせを推奨される。本好きとしては確かに息子に本の楽しみを知ってほしいと思うけれど、この読み聞かせブームにはちょっと違和感を感じている部分もある。胎教にはクラッシックがいい。みたいな感じで、そもそも大人にだって嗜好があって、本があまり好きじゃない人、クラッシックよりヘビメタの方が心地よく感じる人がいるかもしれないのに、猫も杓子も絵本の読み聞かせってそれ何ぞや?「本好きな子に育てる」ことってそんなに大事?小さい頃から本をよく読んだからって何?大人になったら「個性」とか「独創性」を求め(られ)るのに、子どもには画一的に読み聞かせを推奨?それって親が「何かちゃんと育児してる」って安心感を得たいだけじゃなくて?


とか何とか書いたけど、読み聞かせ全否定!ってわけではなく、おそらく読み聞かせの一番大切なポイントは、時には子どもを膝に抱えてお互いにぬくもりを感じながら、親子で時間と興味を同じ対象物に向けるということであって、対象物は絵本でなくてもよいと思う。それが音楽であろうが絵画であろうが、テレビであろうがゲームであろうが、お互いに共有できた!という充足感や共通の話題で盛り上がれる親子の関係性の構築が大切なんじゃないだろうか。

少なくとも就学前の数年間に親が子どもに与えられるものがあるとしたら、それは文字とか言語とか知識の類いの何かではなく、僕が僕であるための深い安心感なんだと思う。


近頃の「○○したら××な子になる」的育児情報にはホントに辟易する。もっと自由に、自分の子どもらしい子どもを育てたっていいじゃないか。子どもの将来に責任を持たない誰かの発言に翻弄される堅苦しい育児なんて、まっぴらゴメンだぜ、ロックンロール。