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働く母のすすめ

You are stronger than you think.

成長してゆく息子と毎日生活してゆくおもしろさ

子育てって毎日新しい発見があっておもしろいなあと思う。息子の制御不能なリアクションとドタバタな共働き生活は確かに楽ではないのかもしれないけれど、それでもやっぱり、楽しい。

そんなこんなで。最近の息子の成長でおもしろいと思ったことを挙げてみようと思う。

 
1.
文字を読むことに興味を持ち始めた息子は、自分の読める文字を見つけると声に出して読み始めたりするのだけれど、まだまだ文字の識別がイマイチなのでそのリアクションがおもしろい。
フォントによっては「さ」は2画目と3画目が繋がっていたり離れてたりするけど、繋がっていると途端に「ち」と区別がつきにくくなったりするのはまあ分解能の問題で子どもの文字認識あるあるだなあと思うのだけど。
例えば数字の「3」がフォントによってはひらがなの「ろ」みたいな表記になっていたりした時。「01536453…」みたいな数字の羅列の中に混ざってる「3」を「ろ」と読んだりするのがおもしろい。確かにそれはよーく見ると「ろ」の形で単品で見たら「3」なのか「ろ」なのか区別が付きにくい。でも私たち大人は数字の羅列の中にそれが混ざっていたら決して「ろ」には見えない。これまでのたくさんの経験を通して、色んなフォントの「3」の形を学んできたし、数字の羅列の中に突然ひらがなが混ざる機会は稀であることも知っているから。
 
2.

例えば好きなアニメをテレビを見ている時。息子は常に全力で見ているところがおもしろい。ストーリーにはあまり関係がない場所の背景に白いお花が咲いていたこととか、サブキャラの服の色のパターンだとか画像をそのまま全部キャプチャして保存してるんじゃないか?と思うほど正確に覚えていたり、セリフは意味もわからないのに丸暗記していたりする。その集中は本題のアニメだけでなく、CMの間もずっと続いている。そして何日か経った後にふとしたきっかけ(そしてそれがどういうきっかけかは私にはわからない)で思い出すらしく、覚えている情報をドババババと吐き出す。「息子ちゃんが生まれた日は嵐だった?明るかった?暗かった?ローニャが生まれた日はねぇ…。」
時々国旗を全部覚えたとか電車の種類について恐ろしく詳しい幼児とかを見かけるけど、それはたまたまこういう能力が大人にも理解しやすい方向に発揮されたパターンで、大抵は妖怪の名前とかモンスターの進化形とか大人の評価を得られにくい分野で発揮されているので認識されにくいかもしれない。けれど、この時期の子どもの吸収力は本当にすごい。
一方で。驚異的な記憶力!と思えるこの子どもの記憶方法は非常に非効率的ともいえる。大人はこれまでの経験によって五感から得られた情報を取捨選択して重み付けして受け取ることで、膨大な情報から必要な情報だけを受け取ることが出来るのだけど。子どもたちの記憶方法ではそうした取捨選択があまりなされていないので、詳細まで覚えてはいるけど、記憶出来るのはとても限られた範囲のものだけだったりする。余談だけど、一部の精神疾患患者さんは、こうした情報を適切に(社会に適応できるように)重み付けして受け取る機能が損なわれていると解釈されていたりもする。

3.
こうした文字を適切に認識したり、効率よく記憶したり情報を処理したりする能力は、息子がこれから時間をかけて習得していく能力なのだと思う。確かに私たち大人は、そうした能力を活用して、日々仕事をしたり生活したりしているのだけれど、同時にそれは、こうした能力を得ることで見えなくなったものがあるということだったりもする。そうした能力がもし大人でもまだ残っていたらどうなるか。とか、こういう機能の理解がテクノロジーとしての画像認識や情報処理に役に立ちそうだねとか、そういう話を夫ととめどなく話ているのもおもしろい。

息子の成長は、こうした普段は思いつかない物の見方や価値観に思いを馳せるきっかけを与えてくれるという意味でも、刺激的でおもしろいなあと思っている。