働く母のすすめ

You are stronger than you think.

隣りの芝生は今のところずっと青く輝いて見えている

昨今「ゆるい就職」なんていうのが話題になっていたりしますが。
【週休4日で月収15万】ゆるい就職


「働くこと」についての意味や、ワークライフバランスについて、働く前から悩める機会や環境があるということは、よい意味でも悪い意味でも贅沢なことだと思う。

そういう私自身は、学生生活という名の長いモラトリアムを過ごした後、"夢を追う仕事"(と一般的には思われている)に就いたので、あまりそういう考えの人たちを批判できる立場にはないのだけれど。だからこそ振り返ってみて言えることもあるんじゃないかと思う。

"夢を追う仕事"といえば聞こえはよいのだけれど。私の場合、組織や規則にあまり縛られない代わりに、自分の努力がそのまま自分の成果となって返ってくるので、自分自身で自分を縛る、すなわち律する必要がある。進む方向を決めるのも、進んだ結果の責任を取るのも全て自分自身なので、時々ものすごく孤立無援だと感じる。そして成果が出せない場合は、経済的にも気持ち的にも不安定になっていくリスクがある。

夫は、私とはある意味正反対の仕事に就いている。彼は、労働基準法とか福利厚生によってがっつりと守られた会社員で、成果によってプラスまたはマイナスの査定はつくものの、余程のことがない限りはクビになることもキャリアが途切れることもなく、最低限の身分は保障されている。会社員は、会社に縛られていると捉えることもできるけれど、数学や物理学の世界では、与えられた初期条件やfixされている点が多いほど、解は得られやすいし、物体は安定している。近頃は、例え大企業の会社員であっても安定ではないと言ったりするけれど、私から見れば、経済的な意味においてのみならず、会社員とは縛られているがゆえに、気持ち的にも安定して働ける雇用形態だと思う。

ただ。こうした仕事の捉え方や仕事に対する思いは、主観も多分に含まれているので単純に比較して、どういう働き方がよいのかを決めるのは難しい。
若いうちは、体力的にも時間的にも、思う存分全力で走ることが出来るけれど、結婚、出産などのライフイベントを経て、初めて見えてくる問題もあり、働き方の違いによるメリットやデメリットは、当事者になってみないとわからないことがほとんどだったりもする。

けれど、ひとつだけ言えることがあるとすれば。悩んでから働き始めるのではなくて、働きながら悩まなければ、自分が納得いく答えには辿り着けないのだと思う。

 

そういえば。息子が今よりももう少し小さい頃、私は息子に自由な発想で子どもらしい絵を描くことを期待していた時期があった。けれど、息子に真っ白な画用紙とクレヨンを渡しても、息子は私が思うような絵を描くことはなかった。ただクレヨンを画用紙に打ち付けているだけだったり、言葉が話せるようになると「書き方がわからない」と描くことを拒んだりもした。

息子がそうであったように。
「自由に」「好きなように」自分を表現するというのは、本当は一番難しいことで。「拘束」や「規則」を知っているからこその自由なのではないかと、最近はそんなことを考えていたりもする。