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働く母のすすめ

You are stronger than you think.

夫婦のカタチ

我が家は結婚してから息子を出産するまで数年ほど夫婦二人暮らしをしていました。お互いの好きな物や人との時間も、二人で共有すれば何倍も楽しくなると思うタイプなので、二人で一緒に行動することが多く、顔を合わせて向き合う時間が長かったこともあり、自他ともに認める仲のよい夫婦だったのだけれど。

息子の出産後、様子はがらりと変わりました。

私はよくも悪くも理屈で動く。なので、まだ未熟な子どもである息子に対してはイライラしても仕方がなく、大人が対応を変えて接したらよいと思っていて、息子を育てることそのものにストレスはない。その代わり。大人である夫に対しては自分のことは自分で出来るはずという期待から、それが出来ない夫にイライラすることが多くなった。産後は子育てに拘束される時間が多くなり、不慣れなことに対応するために試行錯誤していた私の横で、夫がいつものように仕事して、いつものように飲みに行き、自分の時間を自由に使っているにも関わらず「気を遣っている」などと言うことにも腹が立った。夫自身も、息子の産後、私の対応が冷たいし怖いと何度も口にしていたように、実際に態度に出ていたのだと思う。

けれど最近。
気がつけば、夫にイライラすることが激減してきたように思う。

それは、得体の知れない「ホルモンバランス」というヤツの影響や、産前は言われなきゃ家事をしなかった夫が、洗濯や掃除などのルーチン的家事を自然にやるようになってきたことをはじめ、色々と行動してくれていることも影響しているのかもしれないけれど、一番大きな理由は、夫と息子の関係を微笑ましく眺めていられる時間が増えた事じゃないかと思う。

夫は、平日は日付が変わる頃にしか帰宅しないので、息子とは朝の小一時間程度しか会えないのだけれど、週末や長期休暇などの休暇をしっかり取れるし、職種的に出張もほとんどないので、正反対な勤務体系の私がいない時間を息子と二人で過ごすことが多い。

育児や家事をきちんとこなすという意味では、まだまだ合格点には達しない夫だけれど(猛烈に上から目線)、昔から子ども好きで、気がついたら子どもの集団の中に紛れて一緒に遊んでいたり、知らない子どもが夫の膝に座って遊んでいたりすることがあったり、子どものツボを捉えるのがうまい人なので、二人でいる時間を通して、息子ともほどよい関係を築いているように見える。

夫は育児書などは全く読まないので、何ともテキトーな育児でテレビもipadも見せたい放題だし、息子放置でスマホ触っていたりもするし、食事やお昼寝のタイミングも栄養バランスも何にも考えていない。だけど、4歳児と同じレベルで真剣にお菓子の取り合いやチャンネル争い(それぞれのipadを使って見たい動画をテレビに飛ばし合いしている…)をしてケンカしていたり、トイレで同時に立ちションしながら「どっちが長くおしっこを出せるか」とか競争をしていたりして、もう脱力してしまうくらいしょーもない感じで仲がよい。ネットなどでいろんな情報を得すぎて「こうあるべき」的な育児理想論に辟易している私には、このくらいのテキトーさが逆に心地よかったりもする。

息子は両手を大きくぶいんぶいん振り回しながら「母ちゃんのことは、このくらいだあーい好き‼︎」と言い、私の言うことにはあまり反発しないのだけれど、夫が私に対抗して「じゃあ父ちゃんのことはどれくらい好き?」と聞くと、両手の親指と人差し指で長方形を作って「んー?これくらいかな。」と答えたり、とりあえず夫にはわがままを言い倒したりして手こずらせる。そんな息子に夫は時々「なんやねん!」とこれまた真剣に怒っていたりするのだけれど、逆に私はそんな息子の油断し切った様子に夫への「大好き」を感じたりしている。

大人の振る舞いとして正しいとか正しくないかとかではなくて、子どもにとって逃げ場所や感情のぶつけどころ、受け止めてもらえる形が複数あることは、大切なことなんだなあと改めて思いつつ、夫とは息子のためにも夫婦二人のためにも、また新たに素敵な関係を築けるようにしていきたいなと反省しきりな今日この頃。

産後4年が過ぎ、ようやく夫を息子と切り離したパートナーとして見つめ直す余裕ができてきたのかもしれない。