働く母のすすめ

You are stronger than you think.

釣瓶落としな秋の日に

ここのところ。

息子のお迎えが延長保育開始後になることが続いていた。
 
園児が減り始める夕方5時くらいから徐々に他学年との複合クラスになり、延長保育時間になると、玄関に近い一室に集まって、軽いオヤツを食べてお迎えを待つことになる。
 
息子が今の園に移ったのは1歳児クラスの時だけれど、その頃から息子は延長保育の常連。待機児童の数が全国一位になったこともある我が市だけれど、延長保育を利用する人はそれほど多くなく、息子ほどの常連はかなりの少数派。
15時半くらいからお迎えが始まって、迎えに来る保護者に満面の笑みで飛び出していくたくさんのおともだちを見送って、息子は私を待っている。小さい頃は「ママがお迎えに来たよ〜。」という保育士さんの声に、母ちゃんが来たかも?と期待していたこともあったかもしれない。けれどいつの頃からか。彼はそんなに早くにはお迎えが来ないことが日常であると受け入れていた。
 
おともだちが「今日は早くお迎えに来て〜。」と言う中で、息子はまだ一度もその可能性について打診してきたことはない。
 
それどころか。息子は延長保育前に迎えに来た私に文句を言う。
延長保育の最初に食べるお菓子が食べたかったとか、今年のはじめに転園してきて仲良くなったおともだちが同じく延長常連になったのだけど、彼のママが迎えに来るまで一緒に遊びたかったのにとか。
 
昨日は、いつもにまして文句を引きずっていたので「ごめんね。でもさ。母ちゃん、息子ちゃんに会いたくて会いたくて、お仕事から全速力でダッシュして来ちゃったんだよね。だから今日はちょっと早く着いちゃった。」と言うと、息子は、くしゃりとはにかんだ顔を下に向け、うつむいたままニヤニヤと笑っていた。
 
そして私たちは。すっかり日が落ちるのが早くなった夕暮れの中を、またいつものように手を繋いで歩いて帰った。