働く母のすすめ

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保育園といふところ。その3

息子の通う保育園は、ひとことで言うならば生活力重視系の園です。

以前、保護者の中から、園で英会話やリトミックなどお勉強系の取組みを加えてほしいというような要望が出た時も、園長が「自分の身の回りのことを自分でやるという基本的なことを身につけることが大切」「お勉強系を身につけさせたいなら、そういう取組みをされている園に移るか塾などに通って補ってください」というような園としての方向性をびしりと言い切ったのが印象的だったのですが、個人的にはよほど劣悪な環境でない限り、園を「選ぶ」という発想はあまり好きではないですし、何系だろうと園としての方向性をびしりと貫いていることが大切だと思うので、その園長の言葉をとても頼もしく感じたのであります。

そんなこんなで。
保育園といふところ、その3は保育園で学ぶ「生活力」について。

1.トイレトレ

息子の保育園では、保育園が積極的にトイレトレに関与します。2歳の誕生月を目安に、すぱっと日中はパンツ。トレパンではなく、普通のペラペラパンツ。保育園におんぶに抱っこでは・・・と我が家はそれよりも先に家でトイレトレを開始していたのだけれど、実際にはほとんど進まず。けれど他の子たちがパンツマンになっていく様子を見ていたこともあり、園でトイレトレを始めててからは、あれよあれよとトイレ外排泄が減って行きさっくりおむつが外れました。早くおむつが外れること=よいことではないけれど、園での生活が長い保育園児にとって、トイレトレは園の協力がキーポイントになります。適切な時期に、保育士さんを相談相手にトイレトレが出来るのは新米ママには特に心強いです。


2.お着替え

1歳児クラスの頃から子どもたちが自分でも着替えられるような着替え方を教えてもらい、園で実践していました。それから着替えの管理なども、自分で出来るように個人のboxが用意されていて、そこから新しい洋服をだし、着替えたものも自分で袋に入れ、帰宅時にはまとめてカバンに入れて持って帰ってきます。その延長線上にあるのだと思うのですが、最近では、私からは特に何も言っていないのだけど、自発的に保育園へ行くための準備(着替えなどのセット)をするようになりました。息子は、家では甘えてやらないことも多いので、そんな時は甘えさせたままにしていますが、保育園ではどちらかというと「しっかり者」のようで、家でもうっかり気を抜くと甘え忘れて自分でやってしまい「しまった!自分でやっちゃった!」という顔をしています。つまりは自分でやるということが、もはやデフォルトとして身につきつつあるわけです。


3.食育

栄養士さんなどがおられ、毎回とっても工夫した料理を出してくれて、子どもたちにも説明をしてもらっているようで「今日は(炒めた)玉ねぎ入りのオヤツだったよ。甘くておいしかったの。」などと教えてくれます。オヤツに玉ねぎ!と料理ベタ母はそれだけでも軽く凹みますが、息子からも「母ちゃんも保育園みたいに色々作ってよ。」と追い打ちをかけられて、ガラスの30代のココロはボロボロになります。他にも園庭で野菜を育てて、収穫して食べたり、梅干しやマヨネーズなど季節のものや加工品を自分たちで作ってみたり、給食の材料を加工したり(先日は葉物野菜をちぎり、翌日のサラダにしました)様々な取組みをしています。最近では、給食の配膳や片付けも子どもたちで少しずつやっているようで、子どもたちはおうちでも自然な流れでお手伝いを始めたりしています。後は、食べ方のマナーも教えてもらっているようで、お箸の持ち方、食器への手の添え方、食べる時の姿勢、食べ物を食べている時はおしゃべりしないなど、教えてもらったことをおうちでもレクチャーしてくれます。もちろんやんちゃざかりの3歳児はそんな模範的な食べ方を継続したりはできませんが。

4.環境問題

息子はまだ年少なので、これから始まる取組みについては、私もあまりわかっていませんが、環境活動としてお散歩がてらゴミ拾いをしたり、生ゴミから肥料を作製して、園庭で野菜を育てる時に利用したり、循環型なような環境保全型のような概念も取り入れられているようです。そして、年少の今年の目標は「物を大切にすること、もったいないという気持ちを理解すること」だそうです。水や電気からトイレの紙まで、今はまだ好き放題やっていますし、経済的な概念や物の仕組みがわからないうちは「なぜたくさん使ってはいけないか」を理解するのは難しいですが、こういう着眼点で目標を立てていることが素敵だなと思っています。


こうした取り組みの中で大切なのは、息子の理解度や実践度ではなく、親の保育園の方針の理解度や関わり度の方かなと個人的には思っています。例えば、上に記載したことは、私が保育園から得た断片的な情報を繋ぎ合わせて「生活系に力を入れている」という主張を軸にまとめて、そう読めるように書いたもので、実際の3歳児と接するのは一筋縄ではいかないし、文章から想像されるほどには理路整然としたものではないのが現状です。けれど、残念なのはそういった観点にはあまり関心をもたず、保育園が積極的にやっていることを受け取るアンテナを張らず、何かにつけて「保育園は〜してくれない。」と主張する「してくれない星人」になってる方をチラホラお見かけすることです。

今回のエントリーは、保育園を「選ぶ」視点にもなり得ますが、自分が実際に保育園児の母となって感じたのは、保育園の環境を「創る」こと、そして「乗っかる」ことが大切かなということです。保護者会や普段の保育士さんとの関わりの中で、子どもだけでなく、自分も、保育士さんも、保育園も成長させていくという視点で、受動的ではなく積極的に関われたらよいなと思っています。

と、珍しく真面目にまとめてみました。おしまい。