働く母のすすめ

You are stronger than you think.

拝啓:家事育児がどれくらい頭脳労働だと認識しておられますでしょうか。

家事育児が大変という話は、よく耳にするけれど、もしかすると肉体的に大変という認識が大きいんじゃないかと思ったり。

例えば、更年期に多い女性のうつ病患者さんが困っていることは「献立を考えること」だったりするし、まだ自制がきかない小さな子どもを育児中のお母さんを悩ませるのは、如何に効率的に家事育児をこなすかという「計画を立てること」だったりするように、大変なのは頭脳労働の部分じゃないかと思う。

献立を考えるというのは、結構大変なことで。栄養バランスが偏らないように、コストや冷蔵庫の残り物などを考えて無駄のないように計画する必要がある。大人はそれなりにおなかがすけば食べてくれるかもしれないけれど、まだ味覚が安定しない小さな子どもの献立には気を遣う。1年に数センチも身長が伸び、めまぐるしく細胞の入れ替わる時期な子どもたちにとって、食事は文字通り「体を作る」構成要素なのだけど、緑色の野菜はまず食べてくれないから、うまくごまかせる献立を考えたりするし、鉄板と思って常備してた高野豆腐をある日突然食べなくなったりして、結局何も口にしてくれない日があったりするし、黙々と料理している間も、そんなことを考えて頭の中はフル回転していたりする。クックパッドなどのサービスやレシピブログが流行るのは、こういう頭脳労働による負担を減らしたい人が多いからという一面もあると思う。

家事を効率的にこなすための計画もしかり。まな板を洗う回数を減らすために肉類は最後に切るとか、お鍋を使い回すために先に野菜を湯がいておくとか考えながらやっていたり、煮物を煮込んでいる間に床にクイックルワイパーかけておこうとか、子どもが昼寝をしたらその間に(起きている間は危ないのでやりづらい)アイロンをかけておこうとか、それはもう色々と考えて家事をしていたりする。

信憑性をもたすためにあえて専門用語を使うならば、こういうタスクはワーキングメモリという脳機能を用いて行っていたりして、男性にもイメージしやすいように例えるならば、仕事でマルチタスクをこなす時に、優先順位をつけて合間時間を効率的に使用したりする場合にも使っていたりするれっきとした"頭脳労働”なのであります。

そんでもって何が言いたいのかというと。
家事育児が大変という妻が必要としているのは、肉体的な休息でだけではなく頭脳的な休息も。であって、夫に肉体的時間的に家事を分担してもらっても、疲れがとれないorどこか不満が残るのは、頭脳的に休めていないからなんじゃないかと思ったり。

洗濯を例にあげるならば。毎日のルーチン的洗濯をこなすだけでなく、毎日は洗わない大物(シーツとか)や季節の洋服も含めて、洗濯頻度をも適切に管理することが必要で、

・家族として目指すoutputを提案し(健康や他者との社会的な関係性を保つために必要な清潔さなど)
・自分でアイデアやプランを出して(洗濯の頻度や効率化などの改善点など)
・家族内のコンセンサスを得て実行する

というところまで分担してもらえると、妻としてはもう完全に「洗濯のことは考えなくてよい!」となるし、そこまでやって初めて夫は「洗濯を担当している」と言っていただきたいと思うわけであります。(どの家事をどこまで分担するかは、各家庭によると思うので「〜を担当してる!」と言い切れるまで夫が家事育児を分担すべき!という話ではありません。念のため。)

そんなこんなで、今回のエントリーで主張したかったこと。

・家事育児はかなりの頭脳労働であるがゆえに、スケジュールがタイトであればあるほど疲れる。
・働く母は、定時に仕事をあがっても、家でダラダラしているわけではない。常に仕事と家庭のチカラ配分をシミュレートして頭脳はフル回転している。
・妻をフォローしたいと言うのなら、家事育児における頭脳労働を分担するべき。

敬具

昨日も夫とバトルした妻より