働く母のすすめ

You are stronger than you think.

我が家における小1の壁の話

息子が小学校に入学して半年ほど経った。

入学前は”小1の壁”に戦々恐々としていたけれど、ありがたいことに今のところ、それほど大きな壁に出会うことなく済んでいる。夫の実家も私の実家も近くはないし、お互いにそれなりに激しめの勤務だけれど、我が家が何とかやっていけているのは、ひとえに学童のおかげだと思う。小1の壁対策として、学童の充実はかなり有効だと実感中なので、国も自治体も、保育園に加えて学童へももっと目を向けていただけるとありがたいなあと思っている。

我が家のある学区は、学童が充実している(偶然ではなく、保育園から中学校までの保育/就学環境が充実している環境、つまりは、働きながら子育てをしやすい環境を狙って居住地を決めた。是が非でも働き続けるためというよりは、自分の意志で可変な環境因子くらいは整えておかないと、なんともならない気がしたので)。公設公営から民設民営まで複数の学童があり、働き方や経済状況に応じて選択できる。公設公営は、保育料の負担が少ないけれど、必要最低限の保育のみになるし、民設民営は、保育料が高額になるけれど、オプションで自宅や習い事の送迎から、夜間保育まで何でもアリのところもある。我が家は、色々思うところもあって、無難にちょうど中間くらいの学童を利用している。


以下に、我が家がとても助かっていると感じている学童のサポートやメリットを挙げようと思う。

1. 閉所時間がほぼ保育園と同じ。
一般的には、保育園よりも学童の方が、早く閉所することが多いようだけれど、我が家のお世話になっている学童は保育園と同じくらいの時間に閉所する(さらに延長もできるので、実質は保育園より遅くまで利用できる)。おかげで、息子が保育園児の頃とペースを変えずに働くことができている。また、将来的にそうした利用の仕方をするかどうかはさておき、学童と自宅との距離は、息子1人で行き来するのも問題ない程度に近いので、さらに残業時間を増やすことは不可能ではない。
もちろん、長期休暇中や学校行事による平日の振替休日も開所している。こうした保育時間が長い日は、科学館、博物館、動物園、各種スポーツ施設等へのお出かけなどもあり、子どもたちが楽しめるイベントなども企画されている。


2. 宿題をする時間が確保されている。
学校から学童に行って、はじめにすることは宿題。国語の教科書の音読や算数の計算カードなど、1年生は保護者のコミットが必須な宿題が多い。我が家は帰宅が遅いので、それらを学童でみてもらえると非常に助かる。おともだちと張り合ったり、指導員さんには甘えが通用しなかったりするので、今のところは手を抜かず(抜けず)に宿題をして帰って来る。家では、プリント等の書き問題の宿題(の理解)が間違ってないか確認するくらいで済んでいる。
夏休みの宿題も同様で、朝、学童に行ったら、まずは勉強の時間。なので書き問題系の宿題は、早々に学童で終わらせてくる。絵画や作文、工作など、まだ1人では出来ないものだけを、週末に一緒にやればよいので、負担はかなり軽減される。
*残った宿題は手強いけれど、”宿題”であることは一時的に忘れて「わぉ。休みの日に子どもと工作する母親って素敵!Facebookにアップして承認要求満たしちゃう?」とかゲス顔で妄想すると捗ります。


3. 給食のない日の昼ごはんの手配をしてもらえる。
夏休みなどの長期休暇中や、長期休暇明けの給食のない日でも、指導員さんと子どもたちで昼食を作ったり、お弁当を注文したりするので、お弁当を作る日は(ほとんど)ない。子どもたちで食事作りをする際には、もちろん準備から片付けまでやるし、普段から学童の掃除なども子どもたちでやっているので、おうちでも自然にお手伝いをしてくれる。

4. 習い事の送迎をしてくれる。
我が家の利用している学童の場合、ある程度の制限はあるものの習い事の送迎をしてくれる。送迎のみなので、習い事の間は、自分で(一緒に通う学童のおともだちと助けあいながら)何もかもしないといけない。息子の場合は特に、自立という意味でもよいなあと思って眺めている。また、平日に習い事に通えれば、週末に習い事を詰め込む必要もないので、週末に時間的な余裕ができるというメリットもある。

5. 子どもを”保育”するという視点で見てもらえる。
保育園時代は、送迎時など頻繁に担任の先生に会うことができたけれど、小学校では先生とはほとんど会うことはない。子どもの様子を知るには、子どもから聞くしかなくなってくるのだけれど、学童は保育園のように、きちんと"保育"目標を立てて、子どもと向き合ってくれるし、指導員さんとは送迎時に毎日お会いして、保育園時代と同じくらいにコミュニケーションが取れる。特に1年生のうちは、保護者がいない環境での息子の様子を忌憚なく、専門的な視点から伝えていただけるのはありがたい。

 

その他にも、子どもが学年、性別関係なくおともだちと遊ぶ機会が出来ることや、私たち保護者に、先輩保護者という相談相手ができることなど、親子ともに不安を解消しやすい環境=働き続けやすい環境を得るために、学童は本当にありがたいと思っている。多くのお母さんが学童のサポートを受けられるように、学童の数やサポート内容が充実していくとよいと思う。


ちなみに。それほど大きな壁に出会わずに済んでいる我が家が、一番大変だと思っていることは、学校からの配布プリントの嵐への対応。特に4月〜5月は、小学校のシステムに慣れておらず、状況も読めない中で、プリントを頼り必要な持ち物をあれこれ揃えたり、提出書類を作成したりするのが大変だった...。このご時世、クレームも多いのか、プリントの説明は丁寧だし、突然「ラップの芯を来週までに持参!」みたいな無茶ぶりもなく、準備に時間がかかりそうなものは早いものだと2ヶ月くらい前くらいから予告がある。けれど如何せん、量が多い。読んだそばから、どんどん古紙回収boxに入れる紙の多さに「これ、全校生徒分、数100枚印刷してるのよね...?」と疑問に感じることもしばしば。いろいろ事情があることも理解しますが、IT化を切に希望している今日この頃。