働く母のすすめ

You are stronger than you think.

息子の学習過程からあれこれ考える

息子が学校で受けた授業の確認テストの結果を持ち帰ってくるようになったので、それらを通して、息子の思考パターンや理解に至るプロセスを分析/観察するのを楽しんでいる。どんな教科でも大抵授業でやっている内容は、間違えることなく解答しているようだけれど、一部の(特に算数の)文章問題で時々間違っていることがある。まあ、そこひっかかりやすいよね。と思う問題もあるし、副詞がどこにかかるかで解釈が変わるから、答えが一意に定まらなくない?と夫婦で激論になる問題もあるけれど、基本的には息子の読解力が不足している印象。そういえば本を読む(not 音読)のはあんまり好きではなさそうだなと思うので、その辺りをなんとかしたいなあとぼんやり思いつつも、テスト慣れしてくればなんとかなるものもあるだろうな思ったりもする。理由を問われたら「〜のため」「〜だから」など理由を説明する語尾で終わるのは鉄則だし、引き算の確認テストには引き算の問題しか出てこない。学問の習得という意味では、あまり本質的ではないのだけれど、私たち大人が知らないうちに習得して当然と思っているテストのルールやパターンがあるので、そうしたコツをつかむというのも一種の"スキル"だと思う。

というようなことを、夫や同僚など周りの人たちと話していて気がついたのだけれど、勉強のやり方というのは、(私が)思っているよりも、個人差があるように思う。私は、どうやら上記のような"コツ"や出題者の意図をつかむのが得意なようで、学生時代に使っていたテスト問題を解く際のtipsの話をすると、驚かれることが多い。授業も先生の語気などを意味のある情報として抽出し、先生の意図(=学習のポイント)をつかんで、記憶すべき内容に重みづけしながら聞いていた。逆に、単語帳丸暗記みたいな脈絡なく文字の羅列を覚えるのはあまり得意ではなかった。世の中には、私と全く逆に、ブルドーザーのように教科書や参考書の隅から隅までを覚え切るという人もいて、つまりは「できるだけ記憶する事柄を減らして、それらを応用することで答えを出す」か「たくさんの記憶した事柄から、適切なものを選び出して答えを出す」という両極的な対応方法のどちらに何割依存しているかが、勉強方法の個人差につながっているのではないかと思う。(苦手な分野の勉強を克服するのにも、どちらの勉強方法が得意/不得意かを見極めれば、改善しやすいんじゃないかと思う。)

おそらく、両者を適宜使い分けられるのが一番効率がよくて、どちらかに偏りすぎると(私のように)問題が出るのではないかと思う。前者は、そもそも記憶するべき事柄を適切に選べなければ成立しないし、後者は、正解を記憶していなけば答えられない。時々"学歴"的には優秀だけれど、仕事上で難ありな人というのを見聞きするけれど、そういう人の中には、他人の意図や行間を読めないゆえに適切な選択ができず、後者に大きく頼ってきた人というのが一定数含まれているように感じている。

まあ。それ、私の上司ですけど。
という愚痴につなげたところで、本日の現実逃避はおしまい。