働く母のすすめ

You are stronger than you think.

はじめのいっぽ

卒園式が終わっても、保育園は3月31日まで保育をしてくれる。息子は、最終日も、いつも通り閉園ギリギリまで保育園に通った。

4月1日が平日だったら、息子は翌日から学童に通うことになっていたのかと思うと、今年は4月の始まりが土日でよかったと思う。イベントがある度に学童に通い、学童の場所にも人にも少しずつ馴染む機会を作ってきたけれど、新しい環境が苦手な息子が、どういう反応を示すのかわからなかったし、私自身も気持ちの切り替えを行うよいブレイクになったと思う。

初めて学童に通う日。
朝から「なんかドキドキしてきた!」と言う息子の顔は意外にも楽しそうだったけれど「今日は母ちゃんと行きたい。」とやたらと私の周りをうろちょろ。学童へ向かう途中も手を繋ぎながら「緊張すると心臓がドキドキするのは何でだと思う?」とか、緊張した面持ちで言うので、さすがにそのタイミングで自律神経の話をするのは憚られ「さあ、ね?でもドキドキするのは悪いことじゃないと母ちゃんは思うよ。」と言った。
学童の入り口まで後少しというところで、息子はピタリと立ち止まった。何とか中まで誘導したけれど、注がれるたくさんの眼差しに沈黙の息子。さて、今回はどれくらいかかるだろう?腰を据えて、まずは私が周りのおともだちと仲よくなる作戦を決行していたところ、ポケモンに小さく反応した息子の様子を見逃さなかった小5くらいのお姉ちゃんが、ポケモングッズを大量に持ってきてくれた。ポケモンに興味を移すことが出来たからか、自分の気持ちに気がついてくれたお姉ちゃんに少し緊張が解けたのか、そうして想定していたよりも早く、私は職場に向かうことができた。
学童にいる中高学年の子たちは、色んな意味でしっかりしていると思う。下級生には、こうした配慮を示して、仲よくなれるようにたくさん声がけしてくれる。もちろん自分たちが、おともだちと仲よくしたいという気持ちもあるとは思うけれど、彼ら/彼女らもまた多分そうやって「放課後のおうち」に馴染んで来たのだと思う。

学童2日目の朝は、意外なほど呆気なく。
入り口で大きな声で「おはようございます!」と挨拶して、私とハイタッチした後、息子は振り返ることなく、おともだちの輪の中へと入っていった。しばらくは、毎朝学童に滞在して、息子に付き添う気満々だった私は、肩透かしをくらった。1日目から「たくさんおともだちが出来たよ!」「お兄ちゃんたちとサッカーして褒められた!」と私の予想以上に”楽しかった”という息子の言動を変に勘ぐっていたけれど、そんな演技が出来るほど、息子の人見知りは軽いものではなかったことに思い至った。親の想像を越えて成長していく息子を寂しく、そして何よりも嬉しく思う。

小学校一回分くらい通った保育園は、息子にとって"当たり前"の場所で。昨日は「ねぇ。ちょっと保育園の前を通って帰りたいな。」と言った。保育園は、とっくに閉園時間を過ぎていたけれど、石垣を登って「おぉぉ〜い!」と大声で叫んだ息子を見つけた保育士さんが駆けつけてくれた。少し保育士さんとお話しをした息子は、満足げに、また家までの道を歩きだした。


息子と同じく人見知りの激しかった私も、多分、息子と同じように母に心配をかけたのではないかと思う。けれども、今となっては、不安が高かったであろう幼稚園の卒園や小学校の入学などのイベントのことは、全く覚えていない。多分、息子も大きくなったら、全く覚えてないのだと思う。けれども例え、息子の記憶に残らなくても、その成長の一歩一歩を大切に見守っていきたいと思う。